ビギナーコース セッション1

先日、ビギナーコース・セッション1のレッスンを行いました。生徒の皆さんの中に日本へ里帰りされる方がいらっしゃったので、空いたお席にフルタイムの仕事関係の奥様方をお誘いして、紅茶・マナーレッスン+カジュアルアフタヌーンティーに急遽変更となりましたが、皆さんと一緒に和気あいあいとした楽しい時間を過ごしました。その日お休みをされた方は、事前に振り替え授業を受けられました。 テーブルコーディネートは、水色とアイボリーを基調にして「名残惜しい夏」を演出。茶器はビギナーコース・セッション1に相応しく、アメリカ製のLenox。光輝く真っ白な茶器も綺麗ですが、Lenoxの柔らかな象牙色の磁器は、柄や絵付けが控えめながら手に持つとしっくりとくる重さで、主人の亡き祖母ミミーから譲り受けた大事な私のコレクションの1つです。 Lenoxは1918年ウィルソン大統領の時代から今日まで、ホワイトハウスの公式晩餐会の食器として、世界中の貴賓客をもてなしている事は有名ですね。1981年、当時のファーストレディーであった元女優のナンシー・レーガンが、それ以前の大統領夫妻達がオーダーされた数の、約2倍にあたる4370もの食器をLenoxへオーダーし話題となりました。彼女の大好きだった色、「スカーレット」と呼ばれる赤を基調としたチャイナセット、彼女の華やかな雰囲気とぴったりマッチしています。 ちなみに現大統領・ファーストレディーのオバマ夫妻は、元大統領夫妻達が過去ご使用になられていた中から、ゴールドを基調とした2種類のチャイナセットをお選びになり、公式晩餐会で貴賓客をもてなしました。新規注文はお控えになり、代々ホワイトハウスに引き継がれてきたLenoxのチャイナセットをご使用された、ファーストレディー・ミシェル夫人の飾らない人柄が表れたエピソードとして知られています。 カトラリーは、Arthur Price。ヴィクトリアンサンドイッチケーキとミミーがホームパーティーでよく作っていたというピーチコブラーを用意したので、食べやすいようにセッティングはティーナイフとペイストリーフォークの両方を。 カサブランカ、本当はアフタヌーンティーの席には向いていないお花です。ご存知の通り、香りがきついからです。ただ今回はアレンジしたのが前日で、ほとんどのカサブランカが蕾みだった為、あえてフラワーアレンジメントに使用しました。ユリの女王と言われるカサブランカ、凛としたその姿がセンターボールにアレンジした瞬間、テーブルの雰囲気がキュッと引き締まります。 当日、ブルーラインのメトロが少し遅れた事から、ご主人の送り迎えでいらっしゃった方との到着時間に差が出た為、到着された方から順にストロベリーレモネードのクラブソーダ割りをフォーマルリビングルームでお出しし、色々とお話をしながら全員の到着を待ちました。 その後ラウンドテーブルに移り、英語の配布資料と日本語のパワーポイントのプレゼンを使って紅茶の基礎知識や歴史(ヴィクトリア時代の女性の服装に関する秘話など)の講義後、世界三大銘茶のテイスティングを行いました。用意した紅茶は、ダージリンのファーストフラッシュとセカンドフラッシュ、ウヴァ、キーマンです。すべてオーガニック、ダージリンについてはFTGFOP1の紅茶を用意しました。 今回は、プロが使用しているテイスティングカップを使わずに、Aynsleyのミニチュアティーカップ&ソーサー、ティーポットを使用しました。プロのようにスプーンを使ってズズッとするのも楽しいですが、今回はビギナーコース第一回目という事もあり、皆さんズズッとするのは恥ずかしいかなというのもあって、小さいながらも非常に優秀なミニチュアティーカップ&ソーサーで飲む姿も美しく!?試飲して頂きました。 テイスティング後は、フォーマルダイニングルームに移り、お楽しみのアフタヌーンティーの時間。ランチも兼ねていたのでティーサンドイッチの他にも、クラブケーキやシュリンプディップなども添えました。笑いが絶えず始終和やかに進み、お一人の奥様の携帯が鳴るまで時間が発つのも忘れて、皆さんとおしゃべりに花を咲かせてしまいました! お帰りの際には、皆さんにピーチコブラーのレシピと、ご自宅へ帰られてからご主人と一緒にテイスティングを楽しんで頂ける様、上記4種類の紅茶をお持ち帰り頂きました。 参加者の皆様、週末の貴重な家族団らんの時間を調節し当レッスンにお越し頂きました事、改めてお礼を申し上げます。 セッション2では、お一人お一人Aynsleyのティーポットを使ってゴールデンルールに則った紅茶の淹れ方を実習して頂きます。ティータイムのお菓子は、10月ならではのパンプキンパイをご用意いたしますね。...

アフタヌーンティー @ The Jefferson Hotel – Richmond, VA

ジェファソン(ジェファーソン)ホテルは、ワシントンDC近郊から車で約2時間のバージニア州首都リッチモンドに位置し、オバマ大統領を代表とする歴代の12人の大統領も宿泊したという、由緒正しい歴史のあるラグジュアリーホテル。音楽界の大御所フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリー、レイ・チャールズも宿泊した事で有名です。 ホテル敷地内のレンガ畳へ車で乗り入れた後、正面玄関前で車を預け重い扉を抜けると、重厚な趣を感じるトラディショナルな家具が配置されたロビーが広がります。間接照明を落した入り口付近から二本縦に建てられたコラムを抜けると、半球状の天窓と四方に広がる天井に近い窓のステンドグラス(ティファニー製)から入ってくる沢山の自然光が、トーマス・ジェファソンの大理石の銅像を中心に、辺りを優しく照らしていました。室内にいるのに、なんだか中庭に出たような雰囲気がとても印象的でした。 右側に行くと雰囲気の良いラウンジがあり、化粧室にはMolton Brownのアメニティーが。Molton Brownの甘すぎないシックな大人の香りがホテルの雰囲気とぴったりマッチ。 そして、左側には噂の大理石の大階段!映画「風と共に去りぬ」に出てくる大邸宅の大階段は、このホテルの大階段がモデルになったと信じている人も沢山いるようです。全米には「この大階段こそが!」といったホテルや建物が点々とあるので、真意の程は定かではありません。それにしてもこの大階段、見事です。スカーレット・オハラになった気持ちで優雅に階段をおりてみた所、カーペットはフカフカ、手すりも艶々でした。しかし36段もある大階段、ハイヒールを履かれる方は念のためご一緒の方に手を貸してもらった方が安全かもしれません。 大階段をおりると、もう1つのロビーが広がり、右側と左側にそれぞれギフトショップ、フローリストがありました。リッチモンド近辺の女性は、きっとここで結婚式を挙げられる方も多いんでしょうね。この日も5時から結婚披露宴が行われるとの事で、ロビー内では準備が始まっていました。「純白のウェディングドレスをきて、大階段で写真を撮ったら素敵よねー。」と叔母と話をしながら、自分達の結婚披露宴を少し思い出してしまいました。叔母叔父はホリデーシーズンにも訪れた事があり、「デコレーションがとても綺麗でその時期のアフタヌーンティーはかなり人気だから、ホテル側は毎年9月1日から一斉予約を受けてつけているのよ。」と話してくれました。 ギフトショップで少しお買い物をした後、大階段を上がりアフタヌーンティーの行われるPalm Court Lobbyへ。私達はトーマス・ジェファソン像の右側の革のソファへと通されました。真っ白なテーブルクロスが掛けられたローテーブルで楽しむアフタヌーンティー。5月に訪れたロンドンとエディンバラの楽しい思い出が蘇ってきます! すでにセッティングされていたティーカップ・ソーサーはシンプルな白地のドイツ製、ビレロイ&ボッホ。我が家は毎朝、毎晩、週末は2時間置きに紅茶を飲む程、夫婦ともに紅茶好き。毎日使うティーセットはCrate & Barrelのティーカップ・ソーサー、Aynsleyのティーポット、ミルクジャグ、シュガーポット、Royal Doultonのデザートプレートと好きな陶磁器メーカーを組み合わせていますが、共通するのは必ず白地という事!紅茶はとても美味しいのだけれども、やはり毎日となると茶渋がティーカップやティーポットへすぐに付いてしまいます。。。でも、白地だと重曹や漂白剤が使用できるのでお手入れもそれほど手間ではありません。盛り付けたお料理が映える点からも、我が家の毎日使うキッチンチャイナは、和食器を除いてすべて飽きのこないシンプルな白地で揃えています。 フルタイムで仕事をしている為、お手入れの大変な手書き・金プラチナ縁・アンティークのファインボーンチャイナやシルバーはどうしても週末か、ゲストや生徒の皆様がいらっしゃった時のみの使用となってしまいます。。。食器好きの人は、うんうんと頷いてくれるのではないかと思いますが、ウィークデーはチャイナキャビネットにきちんと並んでいるお気に入りのティーカップトリオ達を金曜日の夜に取り出す瞬間、どんなに疲れていてもなぜか癒されるんですっ!我が家のチャイナキャビネット、入りきれないティーカップトリオやスナックセットがどんどんと出てきた為、そろそろ買い替え時期かなと思う今日この頃です。 話はジェファソンホテルに戻り、私はジェファソンブレンドの紅茶をオーダーしました。一人一人各ティーポットとティーストレーナーが与えられ、お代わり自由だそうです。ほんのりとベルガモットの香り付けがしてあるジェファソンブレンド、私は大変気に入ったので帰りにギフトショップへまた寄り、「キャビネットが紅茶だらけなんだけど。。。」と言う主人の声を遠くに聞きつつ、二缶購入してしまいました。 シルバーのスリーティアーズで登場したサンドイッチ、スコーン、ティーケーキ、マフィンは、アメリカらしくボリューム満点。私達4人とも昼食をとっていなかったのですが、それでも食べ切れなかったスコーンとティーケーキはお持ち帰りをしたほどです。スコーンはレーズンとチョコチップ入りの2種類。ティーケーキはオレンジとココア風味、そしてブルーベリーマフィン。この日はちょうどChocolate Lover’s Teaだったようで、色々なトリュフやプチエクレアなどチョコレートを使ったスイーツがバフェットテーブルに並び、好きなだけ食べられるようにもなっていましたので、チョコレート好きの方は予めホテルのウェブサイトで日付を確認してから行かれると良いかもしれません。アメリカのスイーツは甘すぎて食べられたものじゃない。。。と言う人も沢山いますが、きちんとしたホテルや修行の積まれたパティシエのいるカフェでは、アメリカでもおいしいお菓子類を食べられることができるんですよ。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ジェファソンホテルはシャーロッツビルのケスウィックホールと姉妹ホテルです。さらに私と主人のお気に入りの町、メリーランドのSt. MichaelsにあるThe Inn at Perry Cabinも同じく姉妹ホテルで、こちらのアフタヌーンティーも素敵です。今回は私の中では星4つ、主人と叔母叔父は星5つだそうです!クリスマスの時期にもう一度訪れてみたいと思っています。運良くベテランのサーバーに当たったら、ホテルが火事に見舞われた際のトーマス・ジェファソンの大理石の銅像についてのエピソードや、ホテルに住んでいたワニの興味深いお話等も聞けますよ! ローテーブルで楽しむアフタヌーンティー、心地よいソファに座っているせいか、知らず知らずのうちに前屈みになって紅茶やスイーツを楽しまれていたご婦人達が沢山いた中、背筋をピンと伸ばしたまま優雅にティーカップに口をつけていたシャルロット叔母さん。さすがです。米国の女性作家でエチケットの権威として知られるエミリー・ポスト女史の本、私も何冊か持っていますが、叔母叔父の家には初版も含めたほとんどすべての本が本棚にずらっと並んでいます。私も見習わなくては。。。 ローテーブルでのアフタヌーンティーはダイニングテーブルで行われるティータイムとは違ったマナーもある為、少し気をつける必要がありますし、テーブルと自分自身の間が空いているので慣れていないと自然と前屈みの姿勢になってしまいます。 ExquisiTea Co.ビギナーコースのセッション6では、ローテーブルで行われるフォーマルなアフタヌーンティーに招待された際のマナーを、フルアフタヌーンティーを楽しみながらロールプレイ形式で学んでいただく予定です。 人って意外と他の人の言動をチェックしているものです。素敵なマナーを身に付けて、どこの国に住んでいてもキラキラと輝いている女性になりたいですね。...